Freeterdreamerのブログ

30代Wワーカーの脱フリーターを夢見るフリーター

今の逆境を、自分なりにプラスに考えてみた

 

「外のことが分からない!」。家にこもり続けて約2か月、職場の方々や、友達に会う機会が物理的に少なくなったが、孤独が深まるにつれて、他者を思いやる気持ちを大切にしようと自分なりにではあるが、感じるようになった。

 4月10日に突如自宅待機になってから約一ヵ月半頃。Wワーク先の一方から、「社員だけで5月からはしばらく運営するので、アルバイトは状況次第の復帰になります。休業補償も2か月目以降は支給しません。」という通知が来て、アルバイトだから仕方ないか・・・という自分をなだめる思いと同時に、お金の切れ目が縁の切れ目ではないが、いろいろな思いがわいた。「えー」と思わず声が出てしまった。   

 かつて、通勤一時間半の都内から家に帰るのは、交通費の節約の兼ね合いもあり週二日で、朝から晩、深夜も働き詰めで、約八年間。それまで、唯一の楽しみが、“一か月に一回の希望休にした2連休に、家の布団で夜ぐっすりと眠る”ことだった私にとって、突然、”家の布団で眠れる夢の日々”が訪れたのだが、その日から一転して今度は、先の経済の不安で、夜寝付けなくなった。

 がむしゃらに働いていた時は、人の二倍の時間は働いていたので、諸事情による各種支払いは多かったものの、それでも少しは給料を貯金に回せて余裕があったので、お金のことよりも、8月のオリンピックの時ぐらいは家でテレビでも見ながら少しは休みたいなという思いがあったのだが、今は「どうしてこんなに仕事がなくてお金で苦しむのか」職場復帰後も入客減による収入減は確実で、最悪の事態も考え、仕事を早く見つけなければという今も焦る思いで生きている。

 しかし、マイナスの面ばかりでなく、この逆境のメリットもあった。
孫正義伝をはじめとして、逆境を味方にする素敵な本に出逢い理解が深まったことである。
「艱難汝を玉にす」「深い谷をほれば、高い山が見えてくる」などの逆境に対する先人の格言、諺もしっくり以前よりずっと心に響くようになった。
 以下、自分が今回感じたメリットを簡単にまとめてみた。

メリット
・人生について立ち止まって考える時間ができ、また
 お金などに困ったことのない人には到底理解できない気持ちを体感し、
・仕事を見つけお金を稼ぐということがこんなにも大変だったなんて思わなかった。
・今苦しい中、生き残りをかけて新しいことに挑戦しようと、もがいている。
・同じように困っている人がいたら、助けてあげたい。しかし今の自分には、知識も 経済力もないので、勉強してお金持ちになりたいと思った。
・誰にも言えない苦しみ、だれも助けてくれない孤独感を感じた。
・先行きの見えない不安から貪るように読書し、読書が好きになり趣味となった。
・これと言って夢中になる趣味のない自分が、将棋を始めて、はまっている。新しい趣味を見つけられた。
・家族が少し近くに感じた。
車を運転して割り込むとき、道を譲ってくれたちょっとした優しさに大きく心打たれた。など…

 ところで、子供の発達段階において、「愛他心の発達心理」高野清純より 
愛他行動の前に、他者に対する痛みなどの共感が必ずあるそうだ。
 フルコンタクト空手を始めてまだ半年ほどしか経ってないが、初めて組手をしたとき、人にダメージを与えることと受けることに対して、恐怖と好奇心があった。稽古をしていて、みぞおちに前蹴りがおもいっきり入って悶絶しそうになっり、黒帯の下段廻し蹴りを受けて、一週間以上びっこ引いてしまったことなどがある。今のこの“痛みの体験”こそ、千金の値があるのだと自分に言いきかせている。

 また、絶望があるからこそ、希望が出てくるのだそうだ。このことも今の自分に言いきかせている。


 世の中の政治や経済のことなどは混沌を極めており、外のことはわからないことだらけだが、外の世界をもっと知りたい、関わっていきたいと思えるきっかけと時間を得られた逆境に感謝し、苦痛と他者への思いやりをもっと大切にしようとする今日この頃である。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。